法人の利益に課税される税金の計算方法(熊本市)

法人に利益が出たときは、その利益に応じて様々な税金が課税されます。正確にいうと利益に少し計算を加えた所得に対して課税されますが、便宜的に(利益=所得)として計算します。国、熊本県、熊本市によって課税されます。所得に応じて少しづつ税率が増えていき一定の金額で頭打ちになります。ここでは資本金1億円以下の法人(例外あり)で計算します。

熊本 税理士 事務所

1 法人税

法人税は国が課税します。
8,000千円以下の所得に対して15%、8,000千円を超える所得に対して23.2%です。
12,000千円の所得がある場合は、8,000千円✕15%+(12,000千円-8,000千円)✕23.2%=2,128千円となります。

2 地方法人税

地方法人税は国が課税します。
法人税✕10.3% と計算するので、所得に対しては8,000千円以下は1.55%、8,000千円超は2.39%です。

3 法人県民税

法人県民税は熊本県が課税します。
法人税✕10.3% と計算するので、所得に対しては8,000千円以下は0.15%、8,000千円超は0.23%です。

4 法人事業税

法人事業税は熊本県が課税します。
4,000千円以下の所得に対して3.5%、4,000千円超8,000千円以下の所得に対して5.3%、8,000千円超の所得に対して7%です。

5 地方法人特別税

地方法人特別税は熊本県が課税します。
法人事業税✕43.2% と計算するので、法人事業税の区分に応じて、 4,000千円以下の所得に対して1.51%、4,000千円超8,000千円以下の所得に対して2.29%、 8,000千円超の所得に対して 3.02%です。

6 法人市民税

法人市民税は熊本市が課税します。
法人税✕8.4% と計算するので 所得に対しては8,000千円以下は1.26%、8,000千円超は1.95%です。

7 合計税率

結局のところ表の通り、400万円以下22.97%、400万円超800万円以下25.54%、800万円超37.79%の税率になります。
800万円を超えると37.79%も課税させると思うとゾッとするかもしれませんが、その税率が適用されるのは、800万円を超える部分だけです。
1,200万円の所得がある場合、400万円までは22.97%、800万円までは25.54%で計算するので、合計税額を所得で割り算すると28.77%なります。

8 実効税率

これは余談です。
ややこしい話ですが、この税金のうち法人事業税と地方法人特別税は経費になるので、合計税率と実際の負担率に差異がでてきます。
この法人事業税などを考慮して税率を再計算したものを実効税率といいます。

9 所得が増えると税金がいくら増えるのか?の計算

所得が400万円以下の場合は、増えた所得✕22.97%。
400万円超えていて800万円未満のときは、増えた所得✕25.54%。
800万円超えているときは、増えた所得✕37.79%。

区分を跨ぐときは、それぞれの区分に応じた税率で計算します。
300万円の所得が500万円に増えた場合、増える税金は


(400万円-300万円)✕22.97%+(500万円-400万円)✕25.54%=485,100円

と計算します。

利益が増えるとどれくらい税金が増えるかなーっていうのをざっくり分かっていれば資金繰りも安心です。

(投稿者)

徳田貴久

徳田貴久税理士事務所

熊本県熊本市中央区大江6丁目20-6-2F

tokuda@tokudaoffice.com

徳田貴久税理士事務所
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