個人事業主の納税スケジュールまとめ

会社員は、毎月給料から税金等が天引きされます。

ですが、個人事業主は、すべての納税について自分で行います。

多くの個人事業主や会社経営者が、独立後、こんなにも多くの税金を支払わなければならないことに驚きます。

今回は、個人事業主の納税スケジュールについてまとめます。

1　個人事業主の例

・売上高　2,500万円（消費税は簡易課税：飲食業　第4種事業）

・課税される所得金額　800万円（利益から一定の控除を引いた金額）

・従業員　2名（一人あたりの給料240万円/年）

・源泉所得税の納期は特例（半年に1回）を選択

・青色申告

2　納税スケジュール

数値は概算です。（単位：千円）

	所得税	住民税	事業税	消費税	源泉 所得税	合計
1月					96	96
2月
3月	401			450		851
4月
5月		200				200
6月
7月	401	200			96	697
8月			140			140
9月		200		450		650
10月
11月	401		140			541
12月		200				200
合計	1,203	800	280	900	192	3,375

消費税は消費者からの、源泉所得税は従業員からの預り金を納税するので、自己負担という意味合いでは違いますが、びっくりすると思います。

所得税・住民税・事業税は、利益（所得）に対して課税されるので、2,283千円は自己負担の納税となります。

3　おわりに

12ヶ月のうち8ヶ月は納税があります。

この他、自動車税、健康保険、国民年金などの公的な支払いがあります。

金額やスケジュール感はいかがですか？

十分な資金を確保しておかないと、支払いができないことが認識できたと思います。

（参考）

国税庁　簡易課税制度

国税庁　源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請

（投稿者）

税理士　徳田貴久

徳田貴久税理士事務所

熊本県熊本市中央区大江6丁目20-6-2F

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