設備投資は、手持ち資金でする?借入してする?

設備投資をする際、手持ち資金で購入するか、金融機関から借入をして購入するか、迷うことがあると思います。

会社の状況や、経営者の考え方もありますが、徳田は間違いなく借入をオススメします。

その根拠について説明します。

1 設備投資が成功するとは限らない

手持ち資金があり、借入をしなくても設備投資を行える場合、借入をして利息を払うのがもったいない気持ちになる経営者は多いと思います。

また、借入自体に負担感や抵抗感があり、できればしたくないというのが正直なところだと思います。

ですが、手持ちの資金を設備投資に支出し、その設備が思ったほどの収入を生まなかったとき、どうなるでしょうか?

資金繰りがショートし、日々の仕入や経費(運転資金)の支払いが滞り、事業が停滞します。

2 失敗してからでは借入できない

設備投資が失敗した後に、運転資金や追加の設備投資のために、金融機関から借入しようと思っても手遅れです。

なぜなら、また設備投資が上手くいかったら、返済ができなくなるためです。

手持ち資金を残して、借入をして設備投資をした場合、もし失敗しても手持ち資金で運転資金を賄えるため、立て直しができます。

3 手元資金は経営に活かし、利息以上の利益を生む

設備投資は借入金で支払い、手元資金は借入金の利息以上の利益を生むことを考えましょう。

事業計画がしっかりしていて、実現可能性の高い計画であると金融機関が認めれば、利率は結構安くすみます。

もちろん、過去の実績も必要ですが、実績は積み重ねるしかありません。

4 中小事業者は資金繰りが命

3の利息以上の利益を生む、まではいかなくても、手持ちの資金は、中小事業者の命です。

よく、資金繰りは「血」に例えられます。

どんなに身体が健康でも、血(資金)が止まれば生きられません。

中小事業者は、大企業に比べ、金融機関の信用度が低いため、常に資金繰りに気を配る必要があります。

何よりも資金繰りが最優先です。

十分な手持ち資金があれば、かなり安心して日々の事業に集中できます。

節税はタイミングが大事|間違った節税は会社の成長をとめる

でも触れましたが、節税にも資金が必要で、資金繰りが悪化します。

利息や税金にアレルギーを持っている経営者は非常に多いです。

ですが、最大限の利益を生み、より多くの資金を生むためには、借入や納税は避けて通れません。

なぜ起業したのか?に立ち返り、経営判断して行くことが大切です。

(投稿者)

税理士 徳田貴久

徳田貴久税理士事務所

熊本県熊本市中央区大江6丁目20-6-2F

問い合わせ tokuda@tokudaoffice.com

徳田貴久税理士事務所
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