税理士の年齢層について|税理士事務所の選び方
税理士と言えば、どういった印象をお持ちでしょうか?
「先生」と呼ばれたりしていて、ご年配のちょっと偉そうな態度の人ってイメージを良く聞きます。
経営の相談などを受けたりするので、いつの間にかそうなってしまうのかもしれません。
一昔前までは、そのような税理士が多かったようです。
以前は、看板を出すだけで仕事の依頼があったそうです。
なんとも羨ましい限りです。
現在は、インターネットで検索できるし、「看板を見て来ました」なんてことはないでしょう。
それでも、未だにホームページもない事務所がほとんどだし、見えづらい業界であることは変わりません。
今回は、そんな税理士業界の年齢層について紹介します。
※第6回税理士実態調査報告書(2015年3月27日)に基づいてます。
データが古いですが、10年に1回しかなくて・・・(笑)
1 税理士全体の年齢層
税理士は、自分で事務所開業している税理士を開業税理士といいます。
その他、税理士事務所に勤務している補助税理士や、税理士法人の社員税理士など様々な形態があります。
その全体の平均年齢は60歳を超えていると言われています。
年齢分布は下図のとおりです。
なんと半数以上は60歳以上です。
平均年齢が60歳以上ですから当然ですが、中間値も60歳代です。
20歳代は0.6%、30歳代は10.3%、40歳代は17.1%と次第に増えていき、60歳代が30.1%と一番多い年齢層となります。
税務署に勤務して一定の要件を満たせば税理士になることができます。
国税OBと言われる税理士です。
最短で国税OB税理士になれるのが40歳代だったと思います。
そのため、40歳代から次第に税理士が多くなり、60歳代は退職組の国税OBが大勢うまれます。
2 開業税理士の年齢層
開業税理士になるとさらに若年層は減ります。
40歳代の前半までの試験合格の税理士、いわゆる試験組で自ら開業している税理士なので、結構少ないです。
年齢分布は下図のとおりです。
40歳代以下は18%しかいません。
私、徳田は42歳なので、この年齢でも開業税理士では、結構若手です(笑)
3 税理士の選び方
年配の税理士は、なぜか何とも言えない自信がみなぎっています。
ある意味、安心感があります。
職員も数人はいるでしょう。
昔ながらの大先生は、地元の先輩社長とのコネクションなどは、おそらく豊富でしょう。
2代、3代と代々税理士事務所を経営している方もいらっしゃいます。
私の印象は、紙の書類をたくさん保管しているので、棚がすごい多いし、本棚にはカッコいい専門書がずらりと飾られています(笑)
そういう事務所を作りませんか?というオフィスデザインのサービスがあるぐらいです。
FAXや電話、書類の送付を駆使します。
相談の際は、税理士事務所に訪問して、アドバイスを受けます。
また、国税OBの確率が上がります。
専門分野を持っている方であれば、結構すごいです。
専門分野を持っている方で、あれば、です。
税務調査で顔が利く時代ではなくなりました・・・
良い意味でも、悪い意味でも「先生」ってイメージです。
若年層は、比較的にサービス専門業にシフトしています。
「先生」というよりビジネスパートナーという立ち位置です。
ただし、若いからといってアナログを脱しているとは限りません。
なぜなら、大先生の元で、下積み時代を過ごしているからです。
とはいえ、いくらかはデジタル化されている確率は上がります。
税理士業界は、かなり全体的にアナログで、閉鎖的で、見えない業界です。
税理士選びは、私が言うのも変ですが、運です(笑)
できるだけ、自分で情報収集して選びましょう。
紹介も、気をつけたほうがいいです。
あと、大変ですが解約もちゃんと検討しましょう。
(参考)
当事務所の特徴を書いていますので、見ていただけると嬉しいです。
(投稿者)
徳田貴久税理士事務所
熊本県熊本市中央区大江6丁目20-6-2F
問い合わせ tokuda@tokudaoffice.com