本当に必要で、加入すべき保険とは?(個人)

世知辛い世の中ですので、病気、怪我、老後の不安など、生きているだけで割りと大変です。

(私は、今のところ人生ずっと楽しいです(笑))

そんな時にやってくるのが保険の営業さんです。

「病気になったら、大怪我をしたり障害を負ったら、働けなくなったら・・・」

「もし何かあったら多額の出費がかかります。会社・家族を守れますか?」

「ガン保険、医療保険、介護保険、収入補償保険、年金保険、死亡保険、トータルで万が一に備えましょう!」

不安を煽ってくださいます。(ちゃんとした営業の方もいらっしゃいます)

そこで、本当に必要で、加入したほうがいい保険についてまとめます。

1 保険の役割

保険とは、発生する確率が低いが、発生すると貯蓄では補填できない損失が生じる事由にたいして、備えるものです。

例えば、40歳男性が死亡する確率は0.1%程度ですので、低確率です。

ですが、不幸にも死亡してしまった場合に、その男性が家計を支えていたとしたら、家族は収入を失い大きな損失を負うことになります。

残りの生涯賃金、1億円~2億円という大損失です。

こういった低確率・大損失に備えるのが保険の本来の役割です。

一方で、30歳の男性が、40歳になるまでに癌になる可能性は0.6%ですので、同じく低確率です。

そして、癌になった場合の治療費は約6割の人が50万円~100万円で済んでいます。

ですので、治療期間の生活費・治療費・収入の減少に耐えうる貯蓄があれば十分ということになります。

こういった低確率・小損失については、保険ではなく貯蓄で備えるのが適切です。

2 必要な保険

保険の加入は、低確率・大損失が原則です。

実際に必要な保険は、以下の3つだけで十分です。

(1)死亡保険(死亡したら、生活に困る家族がいる場合のみ)

(2)火災保険

(3)自動車保険

いずれも、滅多に発生しませんが、発生してしまったら生活に困窮してしまうものです。

3 社会保険があるので大丈夫

本当に保険が必要な項目以外のリスクは、だいたいは社会保険がカバーしてくれます。

(1)病気・怪我

(2)障害

(3)死亡

(4)失業

(5)老後

(6)介護

(7)出産費用

などが、網羅的に補償されます。

自営業者の人は、失業リスクの補償がないので、収入補償保険などを検討してもいいかと思います。

(参考)

厚生労働省 国民健康保険制度

全国健康保険協会

(投稿者)

税理士 徳田貴久

徳田貴久税理士事務所

熊本県熊本市中央区大江6丁目20-6-2F

問い合わせ tokuda@tokudaoffice.com

徳田貴久税理士事務所
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