節税はタイミングが大事|間違った節税は会社の成長をとめる
税金をできるだけ少なくしたいという方が多いですが、実際に節税するとどうなるかをまとめました。
節税は、方法・資金・タイミングがとても大事です。
税金を減らすことに囚われすぎると、会社の成長はとまり、手元資金がなくなります。
事業の計画に基づいて節税しましょう。
1. 節税の方法
節税にはいろいろな方法がありますが、基本的に会社の利益を減らすことで節税します。
例えば、倒産防止共済に加入する方法があります。
この制度は、得意先が倒産した場合に支払った金額の10倍までお金を貸してくれる制度です。
なぜ、節税になるかというと掛け金が全額経費になるからです。
掛け金は、解約した場合、12ヶ月以上支払えば80%、40ヶ月以上支払えば全額が戻ってきます。
不測の事態に備えつつも、積み立てながら節税もできる王道の制度です。
2. 節税にはお金がかかる
税金は、利益に対して課されます。
つまり、税金を減らすためには利益を減らすことが必要です。
利益は、売上-経費ですので、減らす方法は単純です。
・売上を減らす
・経費を増やす
売上を減らすともったいないから、経費を増やそうかという話になります。
※売上を隠す、完全にアウトなのでやめた方ほうがいいと思います。
経費を増やすには、当たり前ですが経費になるお金を支払うことになります。
だから、手元資金は減ります。
3. 節税のタイミング
節税は、利益を減らすためにお金を使うので、会社の業績は悪くなります。
税金は減っても手元のお金も減ってしまいます。
このことに気がついていない経営者が本当に多いです。
会社の経営を安定させ、安心して事業を行うには潤沢な資金が手元にあることが必須です。
また、いつでも事業投資できるようにするためにも、手元資金が必要です。
では、いつ節税するのか?
・潤沢な資金が確保できている。
・これ以上、事業を拡大する意思がない。
この場合です。
設立直後や、事業を拡大するときは節税してはいけません。
利益を最大化して、資金を増やして財務的に強くするのが最優先です。
利益が多くて、手元資金が潤沢なら銀行も融資してくれますので、更に投資し急成長することができます。
そうやって実績を作れば、金利も安く交渉できます。
節税は、事業計画をしっかり立てて実行しましょう。
(参考)
(投稿者)
徳田貴久税理士事務所
熊本県熊本市中央区大江6丁目20-6-2F
tokuda@tokudaoffice.com