万一の備えと資産形成は別々に|保険えらび
保険を選ぶ際、よく聞く決まり文句があります。
「資産形成をしながら万一に備えられます」
万一の自体に備えて定期保険に入りつつ、満期になると満期保険金が受け取れるというものです。
掛け捨ては勿体ないという心理をついたズルい決まり文句です。
一般的には「養老保険」と言われています。
一見、すばらしいように感じますが、徳田はオススメしません。
1 資産形成タイプの保険は保険料が高い
「資産形成をしながら万一に備えられます」と言われれば聞こえは良いですが、その内容は、定期保険と積立を組み合わせただけです。
ですから、定期保険と比較すると圧倒的に保険料が高いです。
2 資産形成タイプの保険は満期保険金が少ない
10年掛けたとしても3%程度しか増えなかったり、保険商品によっては払込保険料の方が高いことなんてザラです。
確かに預金利息に比べるとマシかもしれませんが、自分で投資信託等で長期運用した方が、かなり増やせます。
3 資産形成は複利一択
とても安全な商品を選択して、年利1%だとしても、10年運用すれば資産は110%程度になります。
資産形成タイプの保険で、ここまでプラスになる商品はありません。
なぜなら、保険会社が支払われた保険料を運用して利益をあげますが、その運用益から保険会社の経費が差し引かれているためです。
こんなに勿体ないことはありません。
4 自分で投資するのが苦手な方
どうしても、自分で投資するのが苦手な人は、「資産形成をしながら万一に備えられる」保険もありだと思います。
それ以外の少しでも投資に興味がある方は、保険は「万一の備え」だけの為に利用しましょう。
(参考)
(投稿者)
徳田貴久税理士事務所
熊本県熊本市中央区大江6丁目20-6-2F
(問い合わせ)tokuda@tokudaoffice.com
2022-07-08 by
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